The Armored Train Page
 九四式装甲列車 |
Type 94 Armored Train |
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更新 2001年04月01日
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九四式装甲列車は臨時装甲列車の登場から2年後に製造されました。編成は臨時装甲列車の12両より短い8両編成となりましたが、より実戦向けに贅肉を落したその精悍な姿は、
まさに鉄路の狼と呼ぶにふさわしいものでした。
九四式装甲列車は、砲車を編成の一端に集中配置して、戦闘正面への火力の集中と効率的な射撃統制を行えるように改良されました。また、長期の作戦行動に備えて車内の居住性も大幅に改善されています。
大戦全期を通じて幅広く活躍した九四式装甲列車は、敵影をもとめて大陸の奥深く追撃戦を展開したり、敵の支配下にある駅に強行突入したりと、数々の武勇伝を残しています。
【九四式装甲列車の編成と装備】
警 戒 車 |
60cm 探照灯 九二式 7.7mm重機関銃 × 2 |
砲 車( 甲 ) |
一四年式 105mm加農砲 × 1 九二式 7.7mm重機関銃 × 1 |
砲 車( 乙 ) |
一四年式 105mm加農砲 × 1 九二式 7.7mm重機関銃 × 1 |
砲 車( 丙 ) |
八八式 75mm高射砲 × 2 |
指 揮 車 |
九二式 7.7mm重機関銃 × 2 指揮/射撃統制系統 |
機 関 車 |
”ミカイ”(1D1)型蒸気機関車 |
炭 水 車 |
石炭/水 九二式 7.7mm重機関銃 × 2 |
起 電 車 |
発電電源系統 60cm 探照灯 九二式 7.7mm重機関銃 × 2 |
九四式装甲列車の全貌。全体のプロファイルは一段と低くなり、地を這うようなシルエットが特徴的です。
九四式装甲列車はデザイン的にも洗練され、臨時装甲列車のような編成の凸凹感が無くなりました。段差のついた砲塔が連なる様は戦艦を彷彿とさせます。

警戒車の正面。巨大な探照灯が威圧感を与えます。車内はこのようにフローリングが施された上質なもので、通信機器などの儀装類も充実しているようです。
105mm加農砲を搭載した砲車(乙)。砲車(甲)と砲車(乙)は基本的には同じ仕様の車両であり、その違いは車高のみで、射線が干渉しないように砲車(乙)の全高は砲車(甲)より一段高くなっています。
75mm高射砲 2門搭載の砲車(丙)。九四式装甲列車では高射砲が新型の八八式高射砲に代わり、命中精度が大きく向上しました。また、測距室の配置にも改善が見られます。

砲車(乙)と砲車(丙)の内装。フローリングが施され、雑然とした様子を全く感じさせません。昭和9年当時はまだ日本の資源状況も余裕があり、兵器もこのような贅沢な作りが可能であったのです。
2階建構造の指揮車。上階部の観測室は島形の形状になり、全周にわたる視界が確保できるようになりました。

指揮車の内部はこのように素晴らしい仕上げ。凝った作りの窓枠や皮張りのシートなど、船室のような立派な内装はラグジュアリーな印象すら感じさせます。

装甲列車に新設された起電車。専用の電源車両が確保されたことによって、制御系統等の電化がいっそう進んでいることが予想されます。この起電車は末端に連結されるため、正面が警戒車に類似した作りになっています。
1D1”ミカイ”型機関車に装甲を施した装甲機関車。九四式装甲列車は臨時装甲列車よりも編成が短くなりましたが、機関車は逆に強化され、巡航速度は 5km/h アップして 65km/h となりました。
機関車の足回りの装甲板は細かく分割されており、このように個々に展開して動輪やクランクの点検が容易に行えるようになっていました。